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  • 2024.01.09

    シンポジウム「サステナブルな社会とライフキャリア構築」開催報告

 2023年11月18日(土)?12月2日(土)の2回にわたり、シンポジウム「サステナブルな社会とライフキャリア構築」を開催しました。

 昨今、教育機関や産業組織ではサステナビリティ人材の育成に取り組んでいます。本シンポジウムでは、その中でも『キャリアの多様性』に着目し、参加者と共に「一人ひとりが生きやすい社会をみんなで創っていく、世界市民?地球市民としての役割」について語りあいました。

 第1回のテーマは「セクシュアリティの多様性をめぐる社会課題の解決にむけて」。砂川秀樹氏(明治学院大学 国際平和研究所 研究員 博士(学術))にはセクシュアリティと社会課題をテーマに、続いて、大島岳氏(明治大学 情報コミュニケーション学部助教 博士(社会学))にはHIV/エイズ1)に関する講演の後、Living Together2)の手記リーディングワークを行いました。

 第2回のテーマは「ホームレスと社会的孤立をめぐる社会課題の解決にむけて」。佐野未来氏(有限会社ビッグイシュー日本東京事務所長)にはホームレスをめぐる社会問題とビッグイシュー3)の取組みについて、続いて、油井和徳氏(特定非営利活動法人山友会副代表)には生活困窮?社会的孤立と山友会4)の取組みについて講演いただき、参加者全員での対話を行いました。

講師のコメント:
大島 岳(明治大学 情報コミュニケーション学部)


 キャリアの多様性というテーマに相応しく、大学生や社会人の方などさまざまな社会的背景を有する方が参加されました。講義と手記リーディングを組み合わせた今回のワークショップを通し、参加者全員がそれぞれの経験や知識を持ち寄ることで新たな視点や発見があり、私の方がむしろ多くのことを学ばせて頂いたことに感謝申し上げます。HIV/エイズは治療法が進化し、現在では死に至る病いではなく他の多くの方と同じく天寿を全うできる慢性疾患となりました。また、服薬しウィルスを未検出まで抑えることができていれば、他者にうつす可能性もありません。それでも、いまだに差別や偏見が根強く残っていることが課題となっています。手記リーディングワークを通じ、セクシュアリティだけでないさまざまな多様性と共に生きる私たちとの共通する交差的な視点や感性を発見し、領域横断的な連帯や協働の可能性を模索することができたことに、確かな希望の感触を得ることができました。

参考書籍:大島岳(2023)『HIVとともに生きる 傷つきとレジリエンスのライフヒストリー研究』青弓社
https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787235305/

参加者のコメント:
 「サステナ?ライフキャリア教育シンポジウム」に参加し、「多様性社会を生きること」について改めて考えた。第1回のテーマである「セクシュアリティ」では、LGBTQの基礎知識と、当事者の方のライフストーリーをご講義いただいた。第2回の「ホームレス」では、ホームレスは「個人の問題ではなく、さまざまな要因を含んだ社会の問題である」という前提を再認識した。
それぞれのテーマは、ニュースや授業などでふれ、知っていたつもりであったが、専門的な講義から適切に学び直すことができた。
 また今回のシンポジウムは、それぞれのテーマを活動?研究の中心に据えている実践者の方からの講演であった。そのため、適切な理解だけでなく、新しい可能性を見ることができた。たとえばホームレス支援を行っている山友会の実践では、支援側が一方的に居場所を提供するのではなく、当事者の方々と一緒に「場」を作り上げていた。このような活動?研究から、当事者を世間一般に扱われる姿だけでなく、新たなかかわり合いを生み出す担い手として、再認識することができた。
 さらに、各回の最後に行われたディスカッションでは、シンポジウムで得た学びと感じたことを、参加者で共有した。私は学生であるため、社会経験は浅く、どうしても個人的なコメントしか述べられなかった。しかし、参加者それぞれの立場で、対話を行えたことが貴重な経験であったと振り返っている。なぜなら、単に「聞いたことがある社会問題」について話を聞くだけでなく、自分ごととして対話?応答することで、「ともに向き合うテーマ」に再構築できたからだ。
 このシンポジウムから、それぞれ違いがありつつも、その違いを可能性として尊重し合えることが、「多様性社会を生きること」に重要であると体感できた。
 

1)開催当日はTOKYO AIDS WEEKSの期間中であった。
参考:TOKYO AIDS WEEKS
 12月1日の世界エイズデーの前後に、様々なNGOやグループと連携して、webやSNS上で流れるHIV/エイズに関連する情報をこのサイトが“ハブ(hub)”となり、情報を発信。(ホームページより引用)
https://aidsweeks.tokyo/

2)Living Together
 「HIVをもっている人も、そうじゃない人も、僕らはすでに一緒に生きている」というキャンペーンが2002年より開始された。HIVのリアリティを感じて生きる人たちの声にふれてもらうことを目的に、HIV陽性者、パートナー、家族などの手記を集めて冊子を制作したり、それらをもとにした朗読イベントを開催しその取り組みの一部を紹介。(ホームページより引用?改編)
https://ptokyo.org/know/livingtogether

3)ビッグイシュー日本
 ビッグイシューは、ホームレス状態でもすぐにできる仕事をつくり、貧困問題の解決に挑戦する雑誌として1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年に創刊した(ホームページより引用)。
https://www.bigissue.jp/

4)特定非営利活動法人山友会
 東京都の通称「山谷地域」において、ホームレス状態にある方をはじめ生活困窮状態にある方に、無料診療、生活相談?支援、炊き出し?アウトリーチなどの支援活動を行うNPO団体。(ホームページより引用?改編)
https://www.sanyukai.or.jp/


本シンポジウムは鸿运国际_鸿运国际app_中国竞彩网重点推荐教育研究所2023年度研究助成を受けて実施しました。

主催:勝又あずさ研究グループ 共催:鸿运国际_鸿运国际app_中国竞彩网重点推荐教育研究所
文責:勝又あずさ(鸿运国际_鸿运国际app_中国竞彩网重点推荐 キャリアセンター)